by Emmanuel_Chanel » 08 2 2020, 19:19
田辺敏雄氏が、
脱・洗脳史講座というホームページをかなり前から作っておられますね。
中国の洗脳に係る部分は、
中国戦犯問題の部分のみになるのかも知れませんけど。
・ 「洗脳」の語源は中国語
まず洗脳の存否について、
「洗脳・中共の心理戦争を解剖する」 (エドワード・ハンター、法政大学出版局。1953=昭和28年)から、次の引用文をご覧ください。
著者のエドワード・ハンターは極東通のアメリカ人ジャーナリストで、非常に有名な人だったそうですが、この本の「洗脳」の章に、中国の政治教育学校なかで最も大きい華北人民革命大学を卒業した中国人が、自分の体験をE・ハンターに次のように話しています。
〈 その話は中国で最も新しい事柄、つまり「思想改造」「自己批判討論会」、それに全体としては、共産中国で行われている共産主義教育の方法に関する問題であった。
中国の質朴な人民たちは、この全教科課程にたいして、いくつかの天啓的な新語を生み出している。人民たちは生来の簡明直截な表現力を用いて、この教科課程を「洗 脳」または「変 脳」と名づけている。
この洗脳運動は、中国共産党が中国本土を制圧するや、その全土において重要な活動となってあらわれた。〉
「洗 脳」「変 脳」 の原文は、それぞれ「brain washing」 「brain changing」です。
これで明らかなように、「brain washing」 は中国語「洗脳」の訳語であって、その逆ではないことです。ですから、「洗脳」を「反中国の人の用語」とする類の多くの辞書の方が間違っているのです。そして、brain washing は、今は英語としてすっかり定着しています。
http://home.att.ne.jp/blue/gendai-shi/s ... ennou.html より。孫引き部分は quote タグに改変。
このエドワード・ハンターの本自体、 Amazon.co.jp では古本でしかないようで、原題も不明ですが、
Amazon.com の検索で何件かヒットします。1951年出版の
Brain-washing in Red China: The calculated destruction of men's minds なのかも知れません。
田辺敏雄氏が、[url=http://home.att.ne.jp/blue/gendai-shi/]脱・洗脳史講座[/url]というホームページをかなり前から作っておられますね。
中国の洗脳に係る部分は、[url=http://home.att.ne.jp/blue/gendai-shi/sennou/menu11.html]中国戦犯問題[/url]の部分のみになるのかも知れませんけど。
[quote][b][color=green]・ 「洗脳」の語源は中国語[/color][/b]
まず洗脳の存否について、[color=blue]「洗脳・中共の心理戦争を解剖する」 [/color](エドワード・ハンター、法政大学出版局。1953=昭和28年)から、次の引用文をご覧ください。
著者のエドワード・ハンターは極東通のアメリカ人ジャーナリストで、非常に有名な人だったそうですが、この本の「洗脳」の章に、中国の政治教育学校なかで最も大きい華北人民革命大学を卒業した中国人が、自分の体験をE・ハンターに次のように話しています。
[quote]〈 その話は中国で最も新しい事柄、つまり「思想改造」「自己批判討論会」、それに全体としては、共産中国で行われている共産主義教育の方法に関する問題であった。
中国の質朴な人民たちは、この全教科課程にたいして、いくつかの天啓的な新語を生み出している。人民たちは生来の簡明直截な表現力を用いて、この教科課程を「洗 脳」または「変 脳」と名づけている。
この洗脳運動は、中国共産党が中国本土を制圧するや、その全土において重要な活動となってあらわれた。〉[/quote]
[color=blue]「洗 脳」「変 脳」[/color] の原文は、それぞれ「brain washing」 「brain changing」です。
これで明らかなように、「brain washing」 は中国語「洗脳」の訳語であって、その逆ではないことです。ですから、「洗脳」を「反中国の人の用語」とする類の多くの辞書の方が間違っているのです。そして、brain washing は、今は英語としてすっかり定着しています。
http://home.att.ne.jp/blue/gendai-shi/sennou/sennou.html より。孫引き部分は quote タグに改変。[/quote]
このエドワード・ハンターの本自体、 Amazon.co.jp では古本でしかないようで、原題も不明ですが、[url=https://www.amazon.com/s?k=e+hunter+brain+washing&i=stripbooks-intl-ship&ref=nb_sb_noss]Amazon.com の検索[/url]で何件かヒットします。1951年出版の[url=https://www.amazon.com/dp/B0007HG1JU]Brain-washing in Red China: The calculated destruction of men's minds[/url] なのかも知れません。